Poritidae ハマサンゴ科
Porites ハマサンゴ属
Porites solida (Forskål, 1775)
(Figs. 1-6)
オオハマサンゴ
(図1-6)
図1-6. HY-HC13-020. 種子島大原, 水深 8 m. 2013-06-05. 横地洋之. 図5, 6はステレオ写真.
解説:大形になる塊状群体で、表面は波打ち大小様々な瘤がある。本種の個体は日本産ハマサンゴ属の中では最大級で、特に群体の凸部では長径が 2 mm を超えることがある。個体は薄くて高い莢壁で仕切られた多角形で、莢が深く、セリオイド型に配列する。これらの特徴から、Porites lobata フカアナハマサンゴ以外の種との区別は容易である。三幅対は遊離し、パリはないか、あっても発達が弱く本数も少ない。軸柱は個体の対称軸方向に扁平な低い板状。中央窩はフカアナハマサンゴに比べて大きく、直径は莢径の 1/3 程度に達する。生時の色彩はやや緑がかった褐色。礁池や礁斜面の浅所に見られるが、あまり多くない。
国内では種子島以南に分布する。
執筆者:横地洋之
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更新履歴:
2023-11-12 公開