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Acroporidae ミドリイシ科
Acropora ミドリイシ属

Acropora vaughani Wells, 1954
(Figs. 1-12)

ボーンミドリイシ
(図1-12)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

図1-5. MIY-KK2015-051. 宮古諸島大神, 水深 16 m. 2015-07-01. 梶原健次. 分枝が少なく枝が長く伸びた群体.

図6-10. AMO-159. 奄美大島国直, 水深 13 m. 2017-09-13. 下池和幸. 芝草・樹木状の群体.

図11, 12. IRI81. 西表島網取湾, 水深 5 m. 2014-06-29. 鈴木豪. 枝が短く芝草状を呈する群体.

解説:群体は樹木状であるが、枝の長さや分枝の数には変異が大きく、時に芝草状となることがある。水深が深いところでは分枝が少なく枝が長く伸び、浅瀬で分枝が多く枝は短くなる傾向がある。生時は褐色を呈するが、青みを帯びることも多い。中軸サンゴ個体は外径 2.0~2.5 mm程度で、莢壁は厚く 1~2 mm 突出する。放射サンゴ個体は、外径 1.5 mm 前後の管状で円形開口をもつ。莢壁が厚く 1 mm ほど突出する。放射サンゴ個体は、個体間がやや広く縦に列をなす傾向がある。

Acropora horrida ヤセミドリイシに群体の外観が似ることもあるが、本種 (ボーンミドリイシ) では放射サンゴ個体のサイズ・形状が揃い整然と配列するのに対し、ヤセミドリイシでは サイズ・形状がやや不揃いで配列もやや乱れる。

参考:担名タイプの写真

Acropora vaughani Wells, 1954 ── Holotype, USNM 44452 in Wells (1954) pl. 106, figs. 4-6; Paratype, USNM 44453 in Wells (1954) pl. 106, figs. 7, 8, pl. 107, fig. 6 [USGS Publ WH]

執筆者:梶原健次

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更新履歴:

2023-11-12 公開